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できごと:
 昔の唱歌に「今は二月、何もない季節」というような歌詞があった気がしますが、静かに春が来るのを待っているそんな季節です。いかがお過ごしでしょうか?
ここんところ高校三年生と入試問題解いていてこちらが不正解で生徒さんの方が当たっていることが何回かあるようになってきました。
中学生以下ではまだこちらを打ち負かす人は出てきていませんね。精進お願いします。
窓
 一月三十日のNHKアサイチをみていましたら速読、速聴をやっていました。今、動画などを早回しで倍速で短時間で鑑賞するのが流行っているみたいです。その是非はさておき、速読等は交感神経を奮い立たせるようです。交感神経というのはアドレナリンをドバーッと排出し戦闘モードに入るわけです。一方、副交感神経はリラックスモードでいわゆる癒しです。さて、何を言いたいかと言いますと、勉強は集中で、集中というのは獲物を狙う神経、交感神経の働きです。
 生徒さんにいつも言っているのは「勉強は自信とやる気だ。」というようなことです。集中さえあればやっていけるのです。興味があれば集中するし、その逆もあり。
 結局こちらに返ってきて、興味を引き立てるのがこちらの仕事ということになるようです。

 少し話は変わりますがハワイに「ホ オポノポノ」という考え方があります。
  ありがとう
  ごめんなさい
  ゆるしてください
  愛しています
らしいですが、何を言いたいかと言いますと交感神経とは真逆のボーッと夕日を眺めるとか何もしない時間を大事にするとか癒しの時間空間、生き物としての自分の時間を大事にするという考え方です。以上二つの真逆の考え方のあらましをとりとめもなく書いてしまいました。

エピソード:
 NHKBSプレミアム「英雄たちの選択」で蚕(かいこ)をやっていました。「ゼロから世界一へ生糸を巨大産業にした人々」
江戸時代前期、国内の絹糸は中国からの輸入品ばっかり、金銀の流出にたまりかねた幕府は生糸の国内生産に舵をきった。

 そこに一人の人物が現れ。但馬(兵庫県北部)で良質の蚕の生産を開始した。その人は上垣守国。
彼のやり方は蚕商人に昨夜泊まった宿を聞き、今度はその宿を訪ね、昨夜の蚕商人は前夜どこに泊まったかを聞き出し、次はその宿を訪ね、これを繰り返して、その商人が福島から来たことを突き止め、良質の蚕の卵をゲットして自分の村に持ち帰り村の養蚕を盛んにした。彼の悩みはこの裕福をこの村だけにとどめるか、卵の仕入れ先、蚕の育て方を広く世間に知らしめるかだった。結局、知識を自分たちだけのものにしておくことはなく「養蚕秘録」を1802年に出版した。
 次の人物は中村善右衛門、江戸末期、かいこが全滅することがよくあった、これは温度管理がうまくなかったからで、ある時、善右衛門は風邪をひき医者に診てもらったときに体温計を目にした。ひらめいた善右衛門はその後10年かけて寒暖計を自作し(ガラス管に水銀を入れる方法が分からなかった)、全国の養蚕農家に「蚕当計」(養蚕用の温度計)を広めた(一年間に20万本売ったことも)。

 このようにして江戸時代前期に限りなくゼロに近かった国内養蚕は、今は名もなき人々の努力で明治時代に世界一になったというエピソード。
親御さんの声
 2学期の期末テストを頑張った反動か、冬休みはかなりのんびり過ごしていました。3学期が始まりますし、気持ちを切り替えて勉強も部活も、できれば読書や視野を広げることにも取り組んでほしいです。
緊張ばかりではのびきったり、切れてしまいますから反動のゆっくりタイムは必要です。体が求めるのでしょう。
 全速、流し、ゆっくりとスピード調節機能付きでがんばってください。
 そして読書や視野を広げる活動、自分の興味を深める活動もやはりしたいですね。
生徒さんの声
冬休みに入ってから、気が抜けているので、3学期は気をひきしめていきたい。また苦手な教科にも取り組んでいきたい。
ゆったりするのも時には必要です。
 あと少しで今の文章題の教材終了ですから、も少しがんばりましょう。
 高い建物を建てるには底辺が広い方が上に高く伸びれますから底辺を広げましょう。
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