>> 泉田塾 情緒・環境のHP せんだじゅく
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できごと:
 「春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたる天の香久山」 いつのまにか季節は夏になっていました。曇りが続きますが、雲の切れ目の日差しの強いこと。いかがお過ごしでしょうか?
 塾内の様子は、ぼちぼち生徒さんが増えてこれまでのように一対一授業ではなくなりつつあります。一斉に同じ課題をやる方式ではありませんので「待ち」時間が出てしまいます。「待ち」時間用の自分の課題を持参するか、練習問題的な反復練習課題をやるか、何とかしなければなりません。
論評:
 子どもは未熟なものです。育てるには励ます心とか大きな気持ちが必要です。しかし、ある中学の国語の採点を見ていましたら厳しすぎるというか、大人と同じ基準を要求しているというか励まし育てるという要素が極端に少ないのに唖然としました。親御様におかれましてはお許しなく答案を載せさせてもらうことをお許しください。
確かめる 上が×になった答案で下が正解です。僕にはなぜこれが不正解なのかよくわからないのです。

もう一つ例を挙げますと。大根は根だろうかという文章です。
 問 「側根がなく、すべすべしてい」るのはなぜか。「もともとは」の書き出しに続く形で十五字前後で答えなさい。
 答案 もともとは根ではなく胚軸が太ったものです。
 正解 もともとは茎である胚軸が太ったものだから。
こちらの方は×にする理由は理解できるのです。問いが「なぜか」と質問しているのに「だから」で終わっていないからです。
 僕が言いたいのは未熟な子どもを相手に「育てる」という仕事である教育は一般社会で要求されている基準とは別の要素が必要じゃないかということです。一応これらは〇にして赤ペンで実はこのように書くことが要求されているんだよということを添削しとけばいいのではないでしょうか。中三になるとこれら「甘い」要素は排除し「辛口」でいけばいいのではないでしょうか。
 この答案はこの種の採点で埋め尽くされ僕の感覚では100点近いのが68点でした。
 フランスに住んでいる知人が日本の放送大学を受講しています。ある科目で「1000字以内で答えよ」という課題に1000字を超えて答えたら通らなかったそうです。「フランスではありえないこと!」と憤慨していました。この手のどうでもいいことにこだわる日本って何?という気持ちになる昨今です。
エピソード:
 中学の時に通塾していた生徒さんの親御さんとある会合で一緒になり「○○君どうですか?」という会話をしたおり、「学力をつけるのと、状況に適応できるたくましく育てるのとどちらがいいですか?」とその50に届く女性に聞いたところ即座に「もちろん、たくましくよ」と答えました。
親御さんの声
 いつもありがとうございます。先日学校の先生に英語のリスニングは出来るが、文法が理解できていないとのことを言われました。あと、本人は理科で天気のところと、今習っているイオンが難しいと話していました。実力テストもこれからどんどん入ってくるので、またよろしくおねがいします。受験生ということは理解しているようですが、家ではどうもスイッチが入らず、集中力も30分もてばよい方です。やる気スイッチはいつになったら入ってくれるのか…。困りますね(・・;)
 いつもありがとうございます。当塾は英語は5文型で教えています。特にS+V+C ~は~だタイプ、S+V+O~は~を~する
この二つの型の英文を理解するよう口を酸っぱくして教えています。先生の言われる「文法を理解していない」はおそらく現在完了形とか不定詞、動名詞のことかと思われます。今後力を入れていきたいと思います。
 分りました。理科の天気とイオン重点的にやります。
 最後にやる気スイッチのことですが、「歯をくいしばって」とか頑張りを体全体で表現するタイプのお子さんでないので、たぶん白鳥のように水面下で必死こいでいるのでしょう。それを期待しましょう。
 ・ 20(土)、21(日)三者懇談会を行います。
 ・ 夏季強化授業、別紙にて申し込み受付中。
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