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できごと:
雪降らずに新年が始まりました。お忙しく日々の仕事に明け暮れておられることと思います。暮れに連絡が入りまして塾で夏まで数学を少し勉強しておられた主婦の方が今年高岡に新しくできる看護専門学校の社会人入学に合格したと一報をくれました。ありがたいです。昔、沖縄出身で新湊で漁師をしていた人が言っていましたが、会社や役所は何も知らない新入社員ばかりよりも経験豊富な中途採用をもっと増やすべきだと。世の中をいろいろ見てきて、その上で意欲を燃やしているわけで、力強さはあると思います。ちなみに彼は腕っぷしが強く、船の仲間と折り合いが悪く退去せざるえなくなりました。
もう一つの出来事:6年生のY君が算数の期末試験で200点満点をとりました。とかく成績だけが評価の対象になっていると、ぶつくさ言っている私ですが単調な日々の中で、どうしても話題として取り上げてしまいます。
論評:
 先日テレビを見ていましたら、卓球の世界選手を多く育てたマリオさんというコーチが仙台の小学生を指導している場面がありました。技は教えずに、「時間を作る」と言って、打てる位置まで体を早く移動することをまず第一に指導していました。追い込まれて後手後手に回るのではなく、逆に早く打てる位置に移動しておき、考える余裕を持つためらしいです。以来、当方も「時間を作る」ように、しなければならないことは早め早めにやってしまって時間の余裕をつくろうと奮闘しています。後もう一つ、練習を楽しく終わろうとしていたことが印象的でした。「辛い」という気持ちで一日の練習を終わるのではなく「楽しかった。明日もがんばろう。」という気持ちが湧いてくるよう心掛けていました。う~ん、ちょっと、が~んと教えられたような気分でした。
エピソード:
 12月に懇談会があったのをきっかけに「13歳のハローワーク」という本を読みました。著者 村上龍 が強調しているのは「いい学校に行って、いい会社に入れば安心という時代はもう終わりつつある。社会が新自由主義経済の下に競争が進んでおり、競争に敗れて会社自体が消滅したり、買収されて経営母体が変わったり、他企業との合併・統合など常に雇用環境が変化する環境にある。せっかく正社員になったのに、合併で子会社の派遣会社に移籍になったというようなことは日常茶飯事に起こっている。正社員という「立場」に希望や安定を求める時代は終わっている。」などと現状肯定・競争社会肯定の発言をしています。その上で有利な立場を求めるより「自分は何が好きか、自分の適性は何か」を基にして「したい事」を仕事にしなさい。と説いています。ちなみにご近所のある方はアイシンを辞め、当時景気の良かったアルミサッシ会社に移籍したことを反省しておられます。   私自身の意見を一つ言うなら、「今」を捉える感性を磨きなさいですが、釈迦に説法「あんたに言われたくない」と生徒さんは言うでしょう。
親御さんの声
 今月(12月)からお世話になります。現在中学2年生。学校では
なかなか授業についていけなかったようです。本当に基礎から
遡って教えてもらえているようで、大変感謝しております。
これからも丁寧に教えてもらいながら「理解する喜び」を実感して
もらえたら、親として嬉しいです。
これからも宜しくお願い致します。
   英語と数学のギャップに少し驚きました。最初ずーっと英語ばかりやっていたのですが、数学の要望があり数学を始めたらびっくり。英語とまるで別人のように得点力あり。見直しました。取り組み方も女の子特有の真面目に丁寧に解いていくので叱ったり、励ましたり、すかしたり、なだめたり、やる気を起こさせるよう奮闘しなくてもよいので教師、楽です。偏差値、受験校など重点を置かれる風潮の中で「理解する喜び」を挙げられるのは珍しいです。実になる教育、勉強=受験ばかりではない、を目指し頑張りたいと思います。
生徒さんの声
先生のおかげで、分からなかったところも分かるようになりました。
12月に入ったばっかで、少しいつもきんちょうして塾に行って
いるけど、楽しく行けるようになりたいです。
私の担任の先生にキャラが似ているので、まずはコミュニケーションから
よくしていきたいです。そして、勉強もしっかりとがんばりたいです。
これからも、よろしくおねがいします。( /゜ω ゜\)
  痛い所を突かれました。「いつもきんちょうして塾に行っている」「まずはコミュニケーションをよくしていきたいです」  これが当方の弱点です。これまでにも数多くの生徒さんから「分りやすい。教えるのがうまい。But、おもしろくない」と言われてきました。求めているものが何か生徒さんと自分では違う、感じです。生徒さんは楽しいこと、ワハハと笑えるような状況を求めているようです。
 自分をさらけ出して受け入れられるという自信のある人はいいでしょうが、当方など自分をさらけ出して受け入れられる自信がないので、「教えること」の中に逃げ込む傾向があります。But、時代が変わり、教えていれば生徒さんが来てくれる時代は終わり、コミュニケーション能力が高くないと生徒さんは来てくれません。
 大きな宿題ということでとりあえず。
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