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できごと:
 雨が欲しいくらいに天候が良く、運動会や各種大会も順調に進んでいっています。いかがお過ごしでしょうか?畑や田んぼを手作業で農薬を使わないでやってますと草の根と対峙することが多いです。地中、横に伸びてつながっていく根。今、生徒さんの学習状況もこの根を張り巡らす時と言えましょう。表面では何一つ進行していないのに地下で根が大進行中。そうありたいと思っています。
論評:
 春先、植物を見ていますと気持ちの良いくらい、すくすくと青い茎を伸ばしています。それを見ていますと人間も春先には本人の気の向くままに好きなようにやりたいことをやらせてあげればいいのではないかという気にもなってきます。しかし植物はこの先、伸びたい放題の者同士がじわっと生存競争を開始し光を得たもの日陰になって消滅していくもの、しぶとく日陰で生き延びて大風や人間の草刈りなどで何かの拍子に光を得て伸びていくものなど諸相があります。ま、伸びるなと言ってもツンツン伸びていくのが自然なんですね。そこで教育論評といたしましては順調に伸びるのは問題ないとして「おしん」(昔、流行ったドラマで厳しい生い立ちの少女)状況に陥った時のやり過ごし方が焦点になります。気持ちの持ち方、方法論など。ま、とりあえず根性、根性と叫ぶことにいたします。しかし昨今のスポーツトレーニングを聞いたり見たりしていますと科学的にトレーニングが発達してきているようですが、一方最近ある小学生が教えてくれた歌の歌詞に
「むちゃぶりじゃないか 学校 会社
頭ごなしの 命令ばかり
UNREASONABLE 理不尽
なせばなるって 精神ローン
マイナスばかり 貯まって
馬鹿 ばか バカ」(曲名:幸せになる隠しコマンドがあるらしい)
というのがありました。こういう歌でバランスをとっているのでしょうか。
エピソード:
 春ある時、側溝を鍬(クワ)で泥上げしていまして鍬を振り下ろそうとした瞬間に異様なものが刃先の下にいることに気がついて振り下ろすのを止めました。よく見ると大きなガマガエルでした。こちらがさがるとようやく向きを変えて、こちらに尻を向けゆっくり去っていきました。またある時、夜ライトをつけて走っていますと何か道端に立っていたなと前を通り過ぎた時になって気がつきました。鴨でした。ライトをつけてスピードを出して通り過ぎる軽トラの前で逃げずに立っている鴨。ガマといい鴨といい、動物の悠然とした態度に驚かされます。
親御さんの声
 信じられないかもしれませんが彼女も努力したり頑張ってつきつめたりしていた頃(小学4~5年)がありました。あの時、加減ができなくて気力、体力のすべてを使いはたしたのではないかと思ったりします。  今はほんわかとしながら充電し、次は使いはたさないよう、どのようにしていけばいいか調節をしているふうにも感じます。どうか気長におつきあいいただきたいと思います。
   詳しいことはわかりませんが、そんな時があったのですね。融通のきかないところを持っている人によくあることかもしれません。いいかげん、妥協できる人は、そういう点では得かもしれません。今の彼女はおっとりしているところが魅力ですね。こちらの方に伸びる芽を見出したのかもしれません。ま、敷かれているレールの最後尾を走るより、レール外に意外な場所を見つけるよう(頑張って)ください。気長につきあいます。
生徒さんの声
生きる力という言葉に、はっとしました。20代はニコニコ笑ってコツコツ仕事をし、気配りしていれば仕事がもらえるし、お給料も事務ながら、そこそこいただけていました。ただ30代からは結婚、育児で人生が変化しニコニコ、コツコツだけでは苦しい事に気付きました。 世間では生きる力、イコール資格であると考え学んだ事を自分の知識、生きる力にして出来れば死ぬまでニコニコ、コツコツで元気に働いて生きていきたいです。 勉強って本当難しいですが2年前までまともに包丁もにぎれなかった私でもパンやいろいろな料理が出来るようになったので、やれると信じています。
  しゃにむにやっても若さでなんとでもなるのが20代までで、そこからは若さから来るエネルギー以外に、これまでやってきたこととか、信念とか子供の成長とか別のエネルギー源を持つ必要があるみたいですね。生きる力、イコール資格かどうかはさておき、ある意味生きていく上で使うことの少ない「勉強」に中学、高校、大学と皆さんむなしい努力(問題発言)、お付き合いを続けるのも資格とかキャリアの威力を歴代身に染みているからでしょう。世の中の不合理といいますか不条理といいますか。スポーツ選手や芸人のように好きなことやって能力発揮して、お給料高くてというのが一番いいに決まっていますが、そういうのってごく少数ですからね。とにかく①自分の好きなことを見つける(気力が充実してくること)②お金の稼ぎ方を決める③生き方を決める(裕福となることを一番信条とかいろいろ)。この三つを決めるための長いモラトリアム(執行猶予)、参考学習期間が長い学校生活かもしれませんね。これだと三つが決まった人はお付き合いをやめて、さっさとその道へ行くことを考えた方がいいかも。しかし一つの道しか知らないより学校や様々な社会などいろいろな経験をしてきた方が巾が得られますよね。そのための長い学校生活でしょうか?  あなたを見ていると様々な料理など結構工夫のできる人に思えるのですが。
泉田さんと話していて、やっぱり時代を感じます。ハリーポッターを知らないのは少しおどろきました。私と母と兄はファンで小さい時から映画で毎シリーズ見ていました。ハリーポッターおもしろいので見てくださいね。
  すみませんねマグル(魔法を使えない間抜けた人)で。しかし読んでなくても翻訳者の松岡女史とはかすかなかすかなつながりがあります。5月30日~6月2日田植えを手伝ってもらったフランスからの68歳女史は松岡女史の出版社から「静かなる旅人」というフランス人女性書道家の中国武者修行の翻訳本を出版した野口園子さんというコーディネーター(フランスと日本との仲介役)です。八尾の田んぼへ行く車中(軽トラ)松岡女史の人となりを聞く機会もあるわけです。
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