できごと:

 塾内の様子をカメラで切り取るようにお知らせしようと「できごと」欄をもうけたのですが話題に詰まっております。ま、今月は机を強打一回でしょうか。原因はA君がお気軽取り組みとこちらが受け取ってしまう「気」の入っていない馬鹿げたミスを繰り返したからだったように覚えています。生徒さんの方の言い分を把握していないところがこちらの詰めの甘いところでしょうか。

論評:

 当方にずっとつきまとっていた感覚は「勉強させられている」感です。自分が興味も湧いていないことを教えられ、勉強しなければならない。

 しかし、自ら進んで勉強し、その日に学んだことが血となり肉となるのが実感できた日々が生涯ただ一度だけありました。東京での予備校時代です。中学で高専を受かったことにより高岡高校受験をしなかった。逃げたというトラウマと正面切って向き合うことになったのは二十歳で就職した会社を三年で辞めて東京に出て無職。予備校受験(入学試験のある予備校でした)に三度失敗しオンボロ下宿に帰って布団をかぶって泣いた時でした。一言で言うと「世の中甘くない」ということと「自分の情けない現実」が骨身にしみて分かった時です。

○○大学に合格しないことにはこのまま大都会の藻屑となっていってしまう。そこから「必要があって勉強する」状態に生涯たった一度なったのでありました。また先生達が良かった。教えたいことを持っている人と学びたがっている人との幸福な出会いでしたね。僕にとっては。

 しかしこの「必要があって勉強している」という状態にどうしたらなれるのでしょうか。当方の場合は世の中と自分の現実を知ったことにより、そんな状態になりましたがもう24歳になってしまっていた。いかにも遅いという感じですよね。

 ともかく自分はどうしたいのか、ここ(世の中)はどのような場所なのか早くつかむことが必要かもしれません。

エピソード:

 また山の田んぼの話です。火事の時、風下に逃げると火がいつまでも追いかけてくるという話がありますが、東京大空襲の時墨田あたり下町がそうであったようです。先日段々田の上の田と下の田の間の斜面の草刈をエンジン草刈機でしていましたところ、あろうことかマムシが草刈機の進む方向に逃げないで私の(エンジンの方)方に向かって来るではありませんか、こいつのこの小さな頭にあの火事の法則が入っているとは驚きを禁じえませんでした。草を刈る進行方向に逃げていたのではいつまでたっても逃げ続けなくてはなりません。

塾長の自由研究:

 何の役にも立たない塾長の個人的不思議に付き合ってもらって恐縮です。種で増える植物でなくて地下茎で増える植物いわゆる多年生の植物ですが一年毎に枯れて種子を残し来年その種子が発芽し増えるタイプでなくて何年にも渡って生き続けるヤツ。地上に出ている部分以上に地下の世界は複雑につながっていて地表部分をいくら刈っても死滅しない、いやな雑草。無農薬を誓っている当方としましては農薬をかけるわけにはいかない。結論は地下茎全部を取り除く以外に方法はない。湿田ですと足で踏み込んで窒息死させる方法がありますが畑的な場所では全部摘出するしかない。

                            泉田 ☆