カラス

できごと:

A君は言われたことはしっかりやる。教えればすぐ覚える。良いことずくめなのですが一長一短、物足りないところがある(あった)。白紙の状態から進むのを嫌がるといいますか、こうしなさい、ああしなさいを待っているといいますか、言わば電車のようで軌道を走るのが上手で荒野をどちらに向かって走ってもいい、車じゃない。あなたの頭で自由に考えてください、に弱い。しかし僕がほめるとろくなことにならないのですが、最近は国語の力が飛躍的についてきたように感じています。

論評:

 塾というのは塾長の特徴が強く出るところがメリットでもありデメリットでもあるのですが当塾の場合、がんばり・努力に頼っているような所があります。塾に入った。しかし横に座って何を教えてくれるわけでもなく「しんぼうが足りないとか根気よく考えろ」とか言うだけ。 学力、特に現在の学校制度の中の学力は「根気よく練習を続ける」能力を持っているかどうかにかかっていると言ってもよいと思います。この辺のことを教文館島塾という塾からのパクリで

 「うちの子は勉強のしかたが分かってないんです!。」ということばをよく聞きます。ところがたいていの場合、勉強のしかたが分かってないのではなく、根気よく練習を続けることを面倒がっているだけなのです。そして、単純に勉強時間が足りないということです。

勉強をしない生徒は、都合が悪くなると、「あいつらは頭がええから。」という言い訳をします。しかし、「楽をして成績は上がらない!」ことを再度確認しておきたいと思います。

 この「根気よく練習を続ける」の反対側の能力は「ひらめき」とか「発想の豊かさ」というものでしょうか。さらに、かって、ある父兄からよく言われた「出題予想を的中させる」ということかもしれません。

テン

 

エピソード:

 今月のエピソードは「テンの恩返し」です。テンというのはイタチに似た動物です。

  農作業しているとシャラン、シャランと鎖を引きずる音。テンが下りてきましたが知らないふりをしていましたが去ろうとしないのでやがて気が付きましたシャラン音の理由が。近づいてみるとやっぱり罠を引きずっていました。はずしてやると去っていくとき相手も僕も振り返り目と目が合いました。思いのこもった目でした。人間に助けてもらうしかないと一か八かの賭けに出たようです。さて軽トラの所までもどると荷台にシイタケの山が…

実は隣の田んぼの爺様がくれたものでした。

                                      泉田 ☆