できごと:

 当塾は昔から野球部とは縁があるのですが新人が入ってきました。やはり運動している人は魚で言うと「生きがいい」という感じです。物事に積極的ですね。昔は山や川で遊んで「生きがいい」人間に育ったものですが、今その代わりをするのはスポーツなのかもしれません。

論評:
 若いママさんと田んぼで話す機会があります。よく聞かれるのが「今の子はどうですか?」です。「正解をすぐほしがる傾向がある」と今回は答えました。悩んで苦しんで答えを探す労を嫌がるといいましょうか。そしてヤングママ「現代は何でもスイッチポンで済みますものね」とおっしゃいました。

 最近「霧の向こう」という上映会をやりました。終わった後スタッフの家の炉辺を囲んでフランス人女監督ケイコ・クールディさんや仲間と話し合っていた時KEIKOさんがモンテッソリー教育のことを話題に出したので当方がモンテッソリー教育の特徴は何ですかと聞きましたら「それぞれの生徒の才能を見つけ伸ばすこと」と答えました。それに対して5人の子供を学校に通わせずに育てた八尾大長谷の石黒さんという人は「健やかに育つこと」と答えました。当方も長年、学力や能力や才能を伸ばすという視点でしか教育を見てこなかったことをこの石黒発言で反省させられました。すなわち健やかに育つことの方が才能を伸ばすことより重要だとお思いになられませんせしょうか。


エピソード:

 知り合いの船持ちさんが人手不足だということで一週間ほど網上げの手伝いをしました。朝1時半ごろ船に乗り10kmほど沖合で二隻の船の間の網を上げていくわけです。カモメの中にも変な奴はいて網を上げている我々の目と鼻の先ほどの近さに降りてきて魚をついばむのもいます。楽しみは今日は何が入っているかです。やはり漁師さんは漁の時は気が荒く三つある槽に大量の魚を入れていく時は船上は戦場状態になります。つまり僕など素人は「どけどけ」とやられるわけです。四時ごろにはもう漁港に戻って取った魚の仕分け作業です。シンシンと体が冷えてきます。

塾長の自由研究:

 数学の問題で水道料金の問題で基本料が高くある一定の量からはリッター当たり料金が安いのと基本料は安くある一定の量からはリッター当たり料金が高くなるというグラフの問題がありました。それを生徒さんと解いていて余計なことを考えてしまいました。どちらのタイプが貧乏人向きかということです。当方など倹約したくてもどうしても基本水道量以内に収まってしまうので倹約できなくて「この理不尽、浪費をうながす経済め!」といつもののしってしまっています。

 蛇足:水道施設にかかったお金を回収したくて基本料金が高く設定されているのでしょうが施設費にかかったお金が回収できた時点で別の料金体系にはいってほしいとおもうのですが既得権益となっていて誰も変更を言い出しません。