紅葉も過ぎ寒さが身にしみる季節になりました如何おすごしでしょうか。一年の経つのは早いものでもう年末です。塾便りが届く頃には期末試験も終わり、充実感を覚えている人、そこはかとない無力感を感じている人、よそごとのように感じている人、各人各様に時は過ぎていっていることと存じます。さて塾内の様子は「静か」だということですね。静かということは各人が自分を押さえていて大人しく言うことを聞いている状態でしょうか。「ここはまあしょうがない」ということで心の方向は別の方向を向いている状態なのでしょうか。むつかしいところです。

 何を言いたいかと申しますと11月26日(月)NHKアサイチでもやっていましたが「こうあって欲しい」という型をおしつける教育が様々な問題をひきおこしているレポートがありました。番組では2歳児の言うことをきかなくなる時期や個性をとりあげ、言うことをきかないくらいが将来の大物度ととらえよとか服や履物がすぐ汚れるのは仲間と元気に遊んでいる証拠だとか、一つの尺度にとらわれないゆったりした視点を強調していたように思います。

 あいかわらず歯に物がはさまったような言い方をしていますが言いたいことは生徒さんの中にきわめて早い子と遅い子がいて、早い子はただやっているだけという感じもありますし、遅い子は「いったいどうしてこんなに遅いのよ!」とこちらがイライラしてしまうことが多いのです。こんな時「課題をこなすことが大事」と考えるか「その子は今、発達過程の中にいるのだろう」ととらえるかということですが塾で「発達過程の中にいるのだからゆっくり見守っていよう」などとしたら仕事があがったりです。なやましいものです。

 さて塾内が「静か」ということについてですが私なりの反省はまたNHKで恐縮なのですが先の連続ドラマ「梅ちゃん先生」の医院内に張ってあった標語の一つ、明るく楽しい雰囲気になるよう努めます。にあやかりたいと思っていますが日々の生活がちぃーと明るく楽しい要素が少ないものでどうしても「がんばり」の方に行ってしまうのです。とりあえず今月は三者懇談会がありますので情報共有またよろしくお願いいたします。

                            泉田 ☆

 

 この世の中、あまり良い話は聴かないようです。景気が一向によくならないから先が見通せず、あるいは勤めている会社でもいつリストラが行われるか分からない、といった感じでかつてなかった不安と向き合いながら、過ごしておられる方は決して少ないないのではないでしょうか。それはそれで仕方のないことなのですが、そういうのを会社や他人が悪いということにしていては、何の解決にもなりません。今度また選挙にありますが、政府が悪い訳でもありません。政府に期待するから「どこがやっても一緒」という毎度同じ言葉ばかり聞かされる訳です。

日本の生活はバブル期の贅を尽くした頃から比べると、ちょっと大変になったかも知れません。でも、他国のなかには貧しい暮らし向きをしているところがたくさんあって、そうした人たちに比べれば余程恵まれているのです。そうしたところに比べれば、これ以上の贅沢は言えないのが今の日本なのであって、世界的な格差で考えると、どうしてこれ以上の景気を求めることができるでしょうか。これまでの日本が異常なのであって、世界水準から見た地球人として考えると、これ以上悪くなるので当たり前なのであって、それを前提に自分はどう生きていくのかを、考えなくてはいけない筈です。そのような状況でなあるにも関わらず、もっと景気をよくしてくれる政党に票を入れたところで、何も期待できるものでもないでしょうし、そもそも景気をよくする為の対策など、地球規模で考えればある訳がない、ということを考えなくてはいけません。

近年、特に若者に景気など何の話、とでも言いたいように自由な考え方で生き生きと活躍している人たちが、よくテレビなどで登場するようになりました。とても儲かっているようには思えないのですが、それぞれ工夫して生活を成り立たせています。これからは財力ではなくて知力が幸福をもたらしてくれるようになっていくと思います。ですからお金儲けの知識もほどほどにして、普段から未来を創造する為の知力、考える力を養っていくことにいたしましょう。

                              中川 ☆