なんだか落ち着かない天候です。熱帯性の雨ともうしますか。そして富山ではありませんがどこかで地震があったりすると落ち着かなくなります。こんな時は基本に忠実に行こうと当方は考えています。

 さて期末試験もほぼ終わり夏休みへと向かいます。いかがでしょうか。長い間もたもたしていました自習室工事も後はエアコンを入れれば完成となりました。そこで泉田塾としては珍しくお披露目ミニパーティを企画いたします。生徒さんも親御さんも都合のつく方は来ていただき何か軽い食べ物を食べながら日頃話できないことなど話あったりなどと軽く考えています。日時は7月17日(日)お昼をめどにボチボチ集まり食べたり飲んだり(ノンアルコール)話したりしましょう。もし一品の差し入れがあれば大歓迎です。

 次に夏休み前恒例の三者懇談会を24日(日)に予定しています。こちらは成績や進学の話を中心に成績表をご持参いただき、こちらといたしましては生徒さんの学校での勉学の状況の把握、進路をどのように考えておられるかの把握などを中心に考えております。特に中学三年生はご父兄ともどもぜひご出席ください。その他の学年のみなさんもぜひご出席お願いいたします。当日ご都合の悪い方はご都合のいい時間をお知らせください。

 ちょっと紙面が余りましたもので蛇足を一つ。

ある生徒と話していまして当方「勉強には向いている人、向いていない人がいる。言われたことをきちんと覚えたり、やったりできる人には有利にはたらく。勉強をすることが将来の経済の有利不利に響いてくるのなら勉強というものは決して公平なものではない。」というようなことを言いました。これは偏った考え方でしょうか。

                            泉田 ☆

 

 先日、当塾増築に携わった職人たちとバーベキューをしました。その際の話のなかですが、今の時代、職人は本当に生きにくくなっているというのが、ひしひしと感じられました。職人はそれぞれいい仕事をしようと思っているのに、依頼主の方は良い悪いの判断がつかず、とにかく安さえすればいいのだそうです。これは本当に困ったものです。

 職人は仕事をすれば、その後どうなるか分かります。依頼主に安くせよと言われても、それは手抜きせよと言われるに等しく、腕のいい職人にとっては、このことはどんな難しい仕事をすることよりも苦痛になります。今の日本は物が豊かな為か、家屋もまるで消耗品のように、30年程建って古くなれば新しく建て直せばいい、という感覚で壊れ易くても見映え綺麗ならばそれでいい、みたいな感じでやっているようです。私は極論を申し上げましたが、あくまで職人の視点から捉えると、そのように映る訳です。

 今の日本は物に溢れているからそれでもいいでしょう。でももともと資源のない日本では、今後物資を節約するようになる時代が必ず来るとは思うのですが、その際に昔ながらの長持ちする家を建てようとした際に、それができる職人が居なくなってしまうことを、私は恐れています。昔の大工は立派で、自分たちができないような素晴らしい技を持っていた、という問題意識が持てればまだいい方です。でもこれから大人になっていく世代は、伝統の技というものがあること自体知らなくなってしまう可能性があります。そうした際には、長持ちする家の造り方を一から考えなくてはいけなくなります。

 技術を受け継ごうにも、そのような力は今の職人にありません。弟子をとっても育てるだけの資金もなければ、教えについてくる我慢強さの備わった若い世代も居ないたらです。子供は勉強せよと言われますが、鉛筆で書いて知識を詰め込んでばかりせず、何かのおりに大人のすることに触れ、自分がやらなくてもどんなことをしているか、心で捉える機会をつくることも、大切なのではないかと思います。 

                     中川 ☆