近所のおばさんが言っていました。三寒四温で寒い日と温かい日が交互に来る内に、ある日一気に温かくなると。空気に春を感じる日が多くなってきました。

 泉田塾の今年度の実績ご報告です。

高校三年生は二名いましたが内、一名は高専生ですので結局大学受験は一人で富山大学工学部、材料機能工学科に進学していきました。中学三年生は三名在籍で小杉高校推薦合格が一人、高岡工芸高校、デザイン科、高岡第一高校、普通科という結果でございました。

 季節は春めいてまいりましたが、先月号を書いている時と世の中は一変してしまいました。ニュースを見ていると、現場の人、市町村長、上級職の人、評論家達と日頃見かけなかった様々な面構えが見られます。こういうタイプの人がいたのか、またこういうタイプの人がいたのかと興味深く見ています。ある村長は「単に情報を伝達するだけでなく、本来の日本人が持っていた気持ちのこもった情報のやりとり」を要求していました。なんか説得力があり、いいこと言うなと思って聞いていました。一方、石原都知事はこの災害は日本人の有様に対する「天罰」だという発言をして非難されたようです。

どうも経済的豊かさ、科学技術万能、快適便利だけを求めている内に本来日本人が持っていた何かをないがしろにしてきた行き方の曲がり角にさしかかっているような気がしてなりません。

現場の人への共感と上層部への激しい非難が高まっていますが、これまで塾は学力だけをつけ進学競争に勝ち抜くことを使命としてきましたが時代が要求しているものが少しづつ違って来ているようです。
                 泉田
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 今回の震災は未曾有の被害をもたらしました。私の仕事も物によっては機器や材料が手に入りにくくなっていますし、原発の影響で農作物や水産資源も信用度が落ち、汚染されていないものまで嫌遠されています。こういうのが続くと被災者だけでなく、日本全体に生活を脅かされる人が、これから出てくるのではないでしょうか。ある意味日本国の危機と言えるでしょう。

ところが私は敢えて言いたいことがございます。この震災は日本が生まれ変わるチャンスでもあるのではないでしょうか。「持続可能な社会」ということが言われるようにはなりましたが、それでも今の日本の社会構造は大量生産、大量消費のうえに成り立っていて、いづれは破綻することが分かっていたのに、そこから全く脱却しようと誰も思いませんでした。その転換を本当は待ち望んでいる筈なのに、全然その兆しが見えなかった訳です。

そうしたなかで、今回の震災が発生したのですが、その復興の為に何が必要かを、ここで考えてみたいと思います。被災者を元通りの生活に戻す為に、できる限りの支援をすることは大切でしょう。でも、私は元のところにみんながただ戻ればいい、というものではないと思うのです。これまで築き上げてきたものが無くなったのですから、正にゼロからのスタートです。未来型のしっかりした都市計画を、早急に立案すべきではないのでしょうか。それまで特に被災者のみなさんには我慢を強いることになるのかも知れませんが、私はここを今正にやらないと、日本の未来はないと思っております。

    電力などのライフラインはどのように確保するか

    食料はどうするか

 特に重要なものは2つでしょうが、他を頼らず自立の観点から是非考えてみたいものです。他にも交通や勤労など考えるべき課題はたくさんあります。

 私が小学生のときは魚津で過ごしましたが、その時の社会科で「未来の魚津市」というものをクラスみんなで考えたことがありました。今回の震災を機に、「未来の射水市」というものも、ひとつ考えてみようではありませんか。    
                             中川 ☆

親御さんの声

 先生、いつもありがとうございます。

今年度も大変お世話になりました。

あっという間の一年でしたが、果たして成長することができたのでしょうか。

親子共々に勉強の日々と感じています。

 大変お世話になりましたと言われると嬉しいやら、成果の点で恥ずかしいやら。結構スタイリストなところがありますので結構気を使います。成長といいますと目には見えないですが成長しているはずです。気を長く悠々といきましょう。

いつもお世話になっております。

最近、心配に思う事は、テストの点数が良い時と悪い時の差がありすぎる事です。

希望の高校を決めるにも困ります。

 恥ずかしい話ですが本人の気持ちが(勉強に対する)どの辺にあるのか僕自身しっかり掴んでいません。やる気があって積極的で好感の持てる時と、やる気のなさそうな態度に内心怒りが沸騰している時があります。どうも本人の心を越えて親と教師でやきもきしているような感があります。本人の勉強に対する義務感、しなければならないと感じているか。また義務感と気持ちが離れていっているのか。まだまだ柔らかい餅のような状態だと思います。何か自らの意志が芽生えてくれればいいですね。

生徒さんの声

 いつでも高い点数をとれるようにがんばりたい。  

 何のために高い点数をとろうとしているのか考えてください。自分の内部から沸々と湧いてくる意欲は何なのか探してください。