早いもので、はや一年の終わりです。いかがお過ごしでしょうか?

期末試験もほぼ終わり、結果はいかがだったでしょうか。

 3年生は入試がぐっと近づいてきました。達成感を味わえるチャンスですので日々精進してください。ひるがえって僕の中三時代を振り返ってみますと、一足早く高専の入試に合格したら高岡高校を受験するのが恐くなってそのまま高専に進学した経緯があります。「逃げた」という気持ちがあったのでその後25歳の時に正面切って入試に向き合うまで長い時間が必要でした。会社を辞め東京に出て一人暮らし。そこに入れば有名大学は何とかなると本に書いてあった予備校の試験に三度まで落ちた時、下宿に帰って布団をかぶって泣きました。この時はじめて人生と面と向かったような気がします。

 さて話題は変わりますが何かと取り上げられることが多い最近亡くなったスティーブ・ジョブズ氏(アップル社アイフォーンの生みの親)ですが、その語録を再びピックアップしてみます。

 「毎日を人生最後の日であるかのように生きれば、いつかは必ずひとかどの人物になれる」

 「自分の心と直感に従う勇気を持とう」

 「Stay hungry

  Stay foolish

最後の英文二つに関しましては「挑戦を続けろ」「こざかしく生きるな」とか訳されています。

                            泉田 ☆

 大相撲九州場所で関脇稀勢の里が10勝をあげ、場所後大関に昇進することが決まりました。大関昇進の目安は直前3場所の合計が33勝以上とされており、それに1勝足りなかった為に何かと囁かれる昇進でしたが、このことについて疑問をお持ちになった方も相当多いことでしょう。

 疑問を持った方の多くが「日本人に甘くした」とお考えだと思いますし、もしそれが真実ならば何とも稚拙な理由だとしか言いようがありません。でも私の考え方としては、「数字に表れない点が評価された」ということであり、そうした面を大いに打ち出して欲しいと思った次第です。

 昇進の理由としては、3場所だけでなく年間の成績も考慮されました。これを考えると今の大関よりも数字は良さそうです。でも特に注目したいのは「常に真っ向勝負を心掛けた」という点です。適当にいなして楽して勝とうとする力士が多いなか、相手を常に真正面に見据え、ガチンコな真剣勝負をずっと続けて来ました。そうした精神は大相撲界だけでなく、今の日本人に特に学ぶべき点が多くあるのではないでしょうか。そのような意味で今回の稀勢の里の昇進はその姿勢に対するご褒美なのであり、大いに称賛すべき点でもあると思います。

 先月に行われたW杯女子バレーで、日本に守備力の無さから徹底的に狙われた選手が居ました。かと言って得点を多くあげる訳でもなく、ファンからはどうしてこんな選手が使われるのか、と散々言われる始末。でもどんなに周囲に言われようと現場の監督や選手は文句ひとつ言うことなく、一緒にプレイをし続けました。

 この選手の起用について疑問を持つ人は、ゲーム的な感覚であると指摘した人が居ました。選手個々にパワー〇点、ジャンプ〇点、技の上手さ〇点、など点数をつけて、また点数をつけなくても個々の能力でしか判断しないということです。でも選手一人ひとりは機械ではなくて生身の人間。その選手は他の選手が自由にスパイクを打てるように、相手のブロックを翻弄する動きを得意にしています。ですから良い所は決して目立たず、下手なレシーブばかりが目立っていただけです。そうした特徴を監督や他の選手が理解をしていますから、チームとして上手く機能して好成績につながったことになります。

 今月はスポーツから2例を取り上げましたが、人としての価値を勝った負けた、上手い下手、点数の上下だけで機械的に判断することなく、もっと人間的な部分の何かについて、考察しようと思った次第でした。

                      中川 ☆             

親御さんの声

 いつもお世話になっています。本人、ようやく受験生の自覚が少しでてきたかなと感じています。 が、中教研の数学の結果が悪く本人も焦っているようです。自分で山を乗り越えてくれる事を信じています。

 私もびっくりしました。珍しくちょっと悪かったですね。お母さんの言葉に言い尽くされていますので私も余計なことは言いません。

 いつもお世話になりありがとうございます。『今日は集中できて頑張れた…』と言って帰ってくるのを聞くとうれしくなります。この調子で頑張って欲しいですね。

 『今日は集中して頑張れた』確かに、物事に取り組む時に集中は大事ですよね。ほんとにそう思います。彼は少し頑張りはじめましたね、目標があるのかな。あまり関係のないことですけど彼、まつ毛が長いですね。

生徒さんの声

 分からない所を分かるようにして点数を上げたいです。

 ハイ、私の学生時代の勉強法は、分かって解けた問題は◎、注意を要する問題はT、解けなかった問題は××と印をつけ、×の問題だけ再度挑戦するようにしました。そして再度挑戦。すると何問かは○になる。こんな風にしてやらなければならない問題が徐々に減っていきます。

 先生の話をしっかり聞いてがんばりたいです。

 ハイ、私は一度に一つのことしかできない、実に不器用な人間です。そうだ、試してごらんなさい。今君の周りにある、何かをきちんと見てごらんなさい。他のものは、ぼやけて見えなくなるはずです。今、君の周りで聞こえている何かの音に、意識を集中してごらんなさい。どうですか、他の音が聞こえなくなったはずです。人間は、一度に一つのものしか、きちんと見たり、聴いたり、感じたりできません。というわけで授業中は話をしっかり聞いてがんばりましょう。