仮説:国の借金
  まず次の諸グラフをみてください。
「国の借金」推移
国の収入に対する借金の割合
上の図は月給30万だとすると18万を借金の返済に当てている家ということになる→異常である。 あなたが家長ならどうする?
「国の借金」推移
上の図はわが国の政府債務残高の名目GDPに対する割合の推移
 借金の原因は?
「税収では不足する財政を借金でやり繰りするうちに、残高がどんどん積み上がった」
「日本が戦後初めて国債を発行したのは1965年。バブル景気のころは借りる額が減った年もあるけど、バブル崩壊(ほうかい)後の90年代半ば以降は、景気対策などのためにほぼ毎年、20兆円以上の国債発行を続けて借金が積み上がった。 ただ、景気が思うように良くならないし、高齢化が進んで医療費や年金などに必要なお金は増える一方よ。」(以上引用)
そこで当方はつらつら考えて借金の原因は「誤算」と「甘えと驕り」。
赤字国債を発行し公共事業等の無駄の多い事業を粗製濫造し景気を良くしようと画策し、しかし景気はよくならず借金だけが増える。この繰り返し。もはや世界は経済的成長は無理という相に入っているという認識の欠如そこが誤算である。経済成長により借金を返すは幻想である。

借金の原因その2は国民が質素倹約よりも「経済」「楽な生活」を選んだからでしょう。すなわちツケを後回しにし景気の良い話をもってきてくれる自民党を選んじゃったから。それを選んだ自分が悪いと割り切って、この借金を抱えてることを引き受け次へ行きましょう。

 どうする?これから
方針その1: 「公務員の無駄遣い」「アメリカの支配」を犯人とし、そこを追求していく。
方針その2:「快適便利」にたよらない「自分のことは自分でする=能力マルチ人間」へと自分を変えておく。
ふつう、日本の借金のことは触れないことにするのが当たり前の風潮ですが和紙はワーワー言うていこうと思う。
2018年1月11日(木曜日)北陸中日新聞「本音のコラム」河村小百合
 政府の二〇一八年度予算案が固まった。
 ところで、優先順位の一番高い歳出項目とは果たしてどれなのか。
 聞くまでもなく、国民の暮らしと命にかかわる社会保障が最優先?いや次世代を担う子どもたちの教育?北朝鮮の脅威が増すなかでは国民の命を守るための防衛予算こそが一番か?
 何が最優先かは、人それぞれの価値観次第か。
 安倍政権は、新規国債発行額を六年連続で減額し、来年度予算では三十四兆三千億円に抑えたと胸を張る。ところが過去に積み上げてきた国債残高は八百八十三兆円。そのうちの百十兆円余りが来年度満期を迎える。来年度予算で、元本をきれいに償還して借金を返し切る予定なのはわずか十四兆円。残りの百兆円余りは、借金債を発行して借金し続ける予定だ。
 目下、この自転車操業に特段の痛みはない。問題は一年間で百五十兆円近く予定する新規・借換国債の消化が難しくなり゛平穏″が崩れたときだ。借換債など満期が来ても放っておけば、などとは決して言えない。それは国債の債務不履行、デフォルトを意味する。
 二〇一一年頃の欧州債務危機の際、各国が直面したのはまさにこの事態。そうした局面に至って初めて借金国家の国民は、最優先の歳出が実は社会保障費でも防衛費でもなく国債費だったことに気づかされるのだ。(日本総研上席主任研究員)
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